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「えっと......なに?」
「え?」
気付くと、吉岡くんが、ジッとこちらに視線を向けている。
「なんか......すごく見られてるから......」
「......え」
......嘘っ!
無意識のうちに、彼の横顔を見つめていた私は、
「あっ......ごっ、ごめっ......ごめんなさいっ」
慌てて彼に謝った。
「いや......そんなに本気で謝らなくてもいいけど」
「......」
ご、ごめんなさい......
耳まで熱くなった私がパッと顔を下に向けると、隣りから、クスクスと笑う、吉岡くんの声が聞こえた。
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