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祐ちゃんとのあの夜の事を、私は吉岡くんにどう話すべきか、迷っていた。 何度も嘘をついている吉岡くんに、これ以上、嘘をつきたくないという気持ち。 けれど、正直に言ってしまえば、また彼に心配をかけてしまうだろう、という不安。 私の背中を押してくれた吉岡くんに対して、きちんと、ありのままを報告しなければいけないのはわかっていたけれど...... でも、祐ちゃんに別れてもらえず......その上、腕を掴まれて、引きずられて、ベットから突き落とされて、痣ができた、だなんて...... とてもじゃないけれど、彼には言えなかった。 本当は今頃、吉岡くんに、胸を張って報告しているはずだったのに。 私の間違いを指摘し、正してくれた彼に、安心してもらえているはずだったのに。 こんなはずじゃ、なかったのに。 私は、ただ黙って俯く事しかできなかった。 .
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