1572人が本棚に入れています
本棚に追加
/1362ページ
***
「おっはよー、尚っ!」
「あっ、梨花!」
「吉岡もおはよ!」
「おはよう、相澤。ついでに石田も」
「あっ!吉岡てめぇ、ついで、ってなんだよっ!」
「なにが?」
クラスでも公認のカップルに、吉岡くんは、涼しい顔で微笑んだ。
「つーか、二人とも、早くねぇ?学校来るの」
寝癖のついた頭の後ろをわしゃわしゃと掻いた石田くんが、吉岡くんの前の席に、ガタリと座る。
「まぁ、俺は規則正しい生活してるからね」
「あー、はいはい。さすが、学年トップは生活態度も違うねぇ」
面倒臭そうに答えた石田くんの前で、
......え......学年トップ......?
吉岡くんが......?
「えっ!?」
思わず大きな声を出した私は、慌てて両手で口元を塞いだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!