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クラスの中は、先程より多くの生徒で賑わっていた。
後ろから中を覗くと、扉に一番近い吉岡くんと私の席の前に、まだ、梨花と石田くんが座って話をしているのが見える。
「あっ、尚おかえりー！てか、何突っ立ってんのよ」
私に気付いた梨花の声に、吉岡くんも、パッと後ろを振り返った。
「あ......ただいま」
ゆっくり歩いてきたはずのに、バクバクとした心臓が、未だ落ち着かない。
「なぁにー？朝から愛しの彼からラブコールー？」
からかうように、私の腕を突っついた梨花に、
「......あ、う、うん......」
ごまかす余裕がなかった私は、小さく頷く事しか出来なかった。
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