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あの日、祐ちゃんと初めて出会ったファミレスでも、彼は、迷う事なく、チーズが乗ったカレーを注文した。
『こいつ、マジで学食でチーズカレーばっか食ってんだよね』
『だって俺、料理できねーし、家だとレトルトしか食えねんだよ。つーか家だとチーズ乗せんの面倒なんだよな』
言いながら、私の横でスプーンを動かし続けた彼は『三食カレーでも平気』と言うだけあって、ものすごい勢いでお皿を空にした。
なんで知らない人と一緒にご飯食べなきゃいけないんだろ......
しつこく私達の後をついて来た二人に、最初は警戒心でいっぱいだったものの......
私は彼の食べっぷりが、嫌いではなかった。
『......で?なんでこんな時間に、高校生の女の子二人が、外で飯食おうとしてたわけ?』
あっさり食べ終えた彼は、水を一口飲んでから、チラリと私に問いかけた。
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