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「はい、そんな顔しない。続き、やるよ?」
私の精一杯の反撃を、さらりと受け流す吉岡くん。
......はぁ......
騙されてしまった悔しさと、再び始まる学年トップからのダメ出し攻撃を恐れ、がっくりと肩を落とす。
そんな私を見てか、吉岡くんは、持っていたシャーペンを静かに机の上に置くと、
「じゃ、少し休憩する?」
......え?
口角を上げて微笑む吉岡くん。
私が慌てて首を縦に振ると、彼はクスクスと笑いながら、開いていた数学の教科書を、細長い指でパタン、と閉じた。
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