1572人が本棚に入れています
本棚に追加
「......あ、そうなんですね......」
『あ......彼、もう出て来ちゃったみたい。また電話するわね?』
......え、ホントに用はなかったんだ......
少し不思議に思いながらも、「あ、じゃあ......」と、私が言いかけた時。
『絵里、誰と電話......』
......えっ?
プッ......と、突然電話が切れた。
......今の、声って......
最後に聞こえた、男性の声。
聞き覚えのある、低い声。
......それは、間違いなく、私の彼、祐ちゃんの声だった。
「尚ー?どしたー?」
「......あ、ううんっ、なんでも......」
なんで、祐ちゃん......?
なんで、絵里さん......?
私は、頭の中が真っ白になり......しばらくその場を動く事ができなかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!