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「お前から連絡してくんの珍しいじゃん。ヤりたくなったのかよ」 タバコを手にしながら、床に胡座をかいていた祐ちゃんは、少し酔った様子で、小さく笑いながら言った。 絵里さんと電話で話したあの日から、今日で、4日目。 30分程前に散々迷って送った『今から会えますか?』という私のメールに、祐ちゃんは『くれば』と、あっさり返信して来た。 私はあれから、何度も、ベットの中で......お風呂の中で......授業中だって、必死で頭の中を整理した。 ......いや、しようとした。 けれど、考えれば考える程、私の頭の中は、わからない事だらけでいっぱいになった。 ......もし、祐ちゃんと絵里さんが...... そしたら、私は...... 不安に押し潰されそうになりながらも......私は、本当の事が、知りたかった。 .
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