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勇気を出して、ここに来たんだ...... 今日は、ちゃんと話しなきゃ...... 苛立っている様子の彼に、思い切って口を開く。 「......あの日、絵里さんと、二人でいたよね? 何してた......の?」 「......来てねぇよ」 祐ちゃんは、面倒臭そうに言うと、手にしていたタバコを、灰皿に押し付けた。 「......じゃあ、祐ちゃんが、絵里さんの家にいたの......?」 「......つーかいいじゃん、そんな話。早くヤろーぜ」 「......えっ......?」 彼の言葉に、思わず耳を疑う。 唖然としていた私の側に、膝立ちで歩み寄って来た彼は、 「......ちょっ、祐ちゃ......」 戸惑う私の両肩を掴み、いきなり床へと押し倒した。 「......やっ、祐ちゃん、話聞いてっ......」 必死で彼の身体を押し返す。 「やだっ、祐ちゃんっ......」 「尚......じっとしとけって......」 「やっ......祐ちゃんっ、やだっ......」 「いいから......」 私の力ではビクともしなかった祐ちゃんは、ジタバタと抵抗していた私の服に、無理矢理手をかけた。 .
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