1572人が本棚に入れています
本棚に追加
勇気を出して、ここに来たんだ......
今日は、ちゃんと話しなきゃ......
苛立っている様子の彼に、思い切って口を開く。
「......あの日、絵里さんと、二人でいたよね?
何してた......の?」
「......来てねぇよ」
祐ちゃんは、面倒臭そうに言うと、手にしていたタバコを、灰皿に押し付けた。
「......じゃあ、祐ちゃんが、絵里さんの家にいたの......?」
「......つーかいいじゃん、そんな話。早くヤろーぜ」
「......えっ......?」
彼の言葉に、思わず耳を疑う。
唖然としていた私の側に、膝立ちで歩み寄って来た彼は、
「......ちょっ、祐ちゃ......」
戸惑う私の両肩を掴み、いきなり床へと押し倒した。
「......やっ、祐ちゃん、話聞いてっ......」
必死で彼の身体を押し返す。
「やだっ、祐ちゃんっ......」
「尚......じっとしとけって......」
「やっ......祐ちゃんっ、やだっ......」
「いいから......」
私の力ではビクともしなかった祐ちゃんは、ジタバタと抵抗していた私の服に、無理矢理手をかけた。
.
最初のコメントを投稿しよう!