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梨花の買い物も終わり、ショッピングビル内のカフェでお茶をしている時だった。
「あら?尚ちゃん?」
「......絵里、さん......?」
両肩に大きな紙袋を抱えた絵里さんが、私達の席に近付いて来た。
「やだ、嬉しいっ、こんな所で尚ちゃんに会えるなんて」
「あ......ホント、偶然......」
自分の顔がうまく笑えていないのがわかる。
「お友達?」
チラリと絵里さんに視線を向けられた梨花は、
「あ......はじめまして」
座ったまま、ペコッとおじぎをした。
「ねぇ、私一人なの。ご一緒してもいい?」
「あ......えっと......」
「あっ、どうぞ!」
私が返事をするより先に、梨花が、慌てて隣りの椅子に置いていた自分の荷物を床に下ろす。
「嬉しいっ。ありがとうっ」
にこりと笑顔を浮かべた絵里さんは、そのまま、カタリと梨花の隣りに座った。
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