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夜道を歩く歩く歩く。
あれから部活に行って、2年メンバーと一緒に帰り、その途中でカラオケに寄ったのだ。
ESP談義を進藤と湊としたことを話せば秦野と意外にも滝も食いついてきた。
秦野に至っては、ESPを持っていたら怖いものはないんじゃないかと言っていた。
とりあえずみんなESPに憧れを持っているんだなって思った。
だから、俺は言えなかった。
すごく怖かったなんて。確かに手から火出したりとか空間を移動できたりとかできたらヒーローみたいでいいなとは思える。だけどなんだかわからないけど心の奥から震えた。
もしかして俺ってへたれ?と思ったら笑えてきた。
「うん、君はヘタレだね。」
心の奥底が冷えあがった。
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