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俺の足がガクガク震えている。こんな時、さっきのカラオケで秦野が言っていたようにESPを持ってれば立ち向かえるのかふとそのようなことが過った。
「ふーん。さすがに覚えてないんだな。いい加減こっち向けよ。」
男が言葉を放った。
俺は暗示が解けたようにそしてはじけるように振り向いた。まるで本能に従う獣だ。
『お久しぶりだな。朱い瞳のうさぎさん。』
心に直接響く声が俺のすべてを揺さぶった。
最後に見た声の主は青白い光を体から放っていた。そしてなにより印象的だったものは、切れ長の目の中に居座る青白く発光した瞳だった。
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