母ちゃんと俺と、ときどきチカ。

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―― 最年長ナース少年撲殺事件から1日たった。 俺は今日売店にコンタクト用のクリーニングする液を買いにきたのだ。 実はコンタクトをつけるのに戸惑って液はほとんど布団にこぼしてしまったのである。 ちなみにこれは最年長ナースが激怒した理由の一つでもあるのだが。 そして俺は無事にクリーニング液を手に入れ自分の病室に入った。 「おかえりー。」 聞き覚えのある無愛想な声が聞こえる。 「…チカ。」 やはり窓際には想像した通りのぶすっとした少女がいた。 まずここで断言しておこう。 チカは決して「彼女」なんて甘い関係ではない。むしろそれを想像すると寒気がする。 「なんか言った?」 「いいえ、なんにも。」 ちなみにチカはふっつうな女だ。巨乳でもなければ(貧乳でもないけど)、美人でもない。性格にいたっては可愛くない。 「…本当に?」 目が丸くて健康的な体つき、勝ち気な感じな女の子。うん、無難な表現!
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