29人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
黒い髪、黒い瞳。
身長は低くもなく高くもなく。
それ故かバスケ部補欠。
ルックスはおそらく中で学力は中の下。
高校は偏差値50の私立深山学園、普通科。
それが俺のスペックだ。
「…おい、はるか。早く注文するなら頼めよ。お姉さんの笑顔ひくついてるぞ。」
絵に描いたような普通。
変わってるといったら、唯一父親がつけたというこの『遥』って名前だ。
「あっ、すいません。ダブルハンバーガーセットともう一つハンバーガーつけてください。」
部活後のマック。
いつもの場所、いつもの友達。
しかし、人生の転機とは突然訪れるものだ。
最初のコメントを投稿しよう!