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「ねぇ、遥ちゃん最近ぼーっとしてるよね?」
バスケ部一のイケメン、スタメン、僕オトメンが話しかけてきた。俺より身長高いくせにうまく上目使いをしてくる。
「確かに湊の言うとおりだな。なんかあったのか?」
そして我らがキャプテン・進藤。
「うんうん、俺もそう思う!」
ただのお調子者・秦野が続けて話しかけてきた。
そしてのっそりと無口な滝がうなずく。
ちなみにこのメンバーに俺を入れた5人がバスケ部の2年メンバーである。
「いや、特になにもないけど。でも最近やけに筋肉痛がひどいかな。」
俺はひらひらと手を振り答える。
「あらま、遥ちゃん成長期?」
「いや、コイツは俺が知る限り中学で身長が伸びてそれ以来身長に関しては望みは持てない。」
オトメンの湊と調子者の秦野が勝手に会話している。
ちなみに俺はまだ身長はあきらめていない。中2から始めた毎日牛乳を飲む努力はきっと報われるはずだ。
「まぁ、部活後はきちんとストレッチをするんだな。」
「そうね。」
「けがしちゃシャレになんねぇもんな。」
滝もうなずく。
キャプテン・進藤の一言で場がまとまった。
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