麻里子の作戦

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「あ、時間。」 そろそろ二ャロ迎えに行かないと。 適当にパーカーを羽織り、バックを持って家から飛び出す。 最近は中々時間とれなくて、家でうっくりーなんて久しぶりで胸が弾む。 スキップに近いほど、リズムよく動く足。 すぐに目的地に着いて。 二ャロを探そうと目を細めれば、慌てて突っ込んだ携帯がポケットの中で震えた。 『もっしもーしっ』 『まりちゃん着いた?』 『うん、二ャロお探し中。』 『ん、麻里子はっけーんっ』 携帯をパタンと閉じて、こっちに走り寄ってくる二ャロ。
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