麻里子の作戦

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「はい、どーぞ。」 家につき、紳士っぽくドアを開けてあげれば気取った歩き方で"ありがと"と微笑まれる。 「おじゃましますっ」 慣れたように部屋に入り、ソファーに座るニャロ。 「何か飲むー?」 「まりちゃんと一緒のやつー」 テーブルに俯せて適当に放たれた言葉に"はいはい"と呆れる。 「はい、ミルクティー。」 「わーありがとー」 オロロのマグカップにミルクティーを入れて、テーブルの上に置く。 無言の時間が続いて、篠田がミルクティーを啜る音だけが響く。
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