自分の気持ち

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来ないのぐらい、来れないことぐらいわかってる。 それでも窓を眺めて待ってしまう陽菜はバカなのか。 自分に呆れて、布団に潜り込んで目を閉じる。 薄れていく意識の中で枕元で携帯のバイブ音がなる。 ディスプレイには《優子》の文字。 「もしもし!?」 『こじぱぁ、玄関開けてー』 「え…?」 いそいそと布団からはい出て玄関の鍵を回す。 それと同時に勢いよくドアが開いた。
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