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---小嶋陽菜side---
「優子。」
力強く名前を呼べば優子はぴくっと反応して。
「あ、ごめん…取り合えず入って。」
「うん…」
陽菜の部屋に招き入れ、ベッドに座らせる。
「あのね、ちょっと話しがあって…」
「なに?」
今、ここですべて言わなきゃ。
もう、まりちゃんの優しさに甘えてちゃいけないんだ。
「まりちゃんと別れたの。」
「え!?」
「理由はね…」
「…?」
"好き"って、"優子が好き"って言えばいいの。
そう、素直になって。
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