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篠田の視線に気づいたのかゆっぴーがこっちにやってきた。
｢まりちゃん、あたしとこじぱ付き合うことになりました。｣
…いやいや、あんなイチャイチャしてるんだから見ればわかるって。
とは言わずに、ゆっぴーの言葉を待つ。
｢まりちゃん、ありがとう！｣
｢…そうだよ！まったくー、ゆっぴーより篠田の方がいいのにね。｣
冗談ぽく笑って放つ言葉たちは、篠田の心に突き刺さる。
なんか不思議。
ずっと一緒にいた二ャロが篠田のものじゃなくなるなんて。
｢まりちゃん、奪ったりしないでよ～？｣
そのあとに"ごめんね、ありがとう"と続けて。
｢謝られると惨めだから。｣
そう言って、篠田は楽屋を出た。
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