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---前田敦子side---
あたしの撮影まではまだ時間がある。
そう思い、楽屋のソファーに寝転がって目を閉じた。
「…あっちゃ~ん、敦子さ~ん。
起きてくださ~いっ」
「ん…」
誰かの声が聞こえ、うっすらと目を開ければ、そこにいたのはあたしの大好きな人だった。
「優子…?」
「優子ですっ」
ニコッと見せる笑顔が眩しい。
うん、いい目覚めだ。
「あと20分ぐらいだからさっ。
そろそろ起きた方がいいんじゃないかって思って。
あっ!迷惑だった…?」
「ううん、全然。
起こしてくれてありがとう。」
短くなった髪を撫でてあげると、ほっとした様子であたしの隣に座った。
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