パフォーマンスか⁉それとも精神世界か⁉

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午後は、某宗教団体所属の合唱団の演奏会を聴きに行った✨今年で3回目なのだが、今年が1番技術的にはよかったように思う。 私は某宗教団体に所属する身ではないが、1年の時にクラスにいた男子がこの合唱団に所属しており、今や学年で1番のバスにと成長したので、いろいろな意味でかなり興味があった。 さて、音楽の歴史をひもとくと、その発展が宗教と大いに関わっていることがわかる。特にバッハやヘンデルが生きたバロック時代は、キリスト教と音楽が密接に関わっていた。キリスト教なしでは音楽はここまで発展しなかったかもしれない。 また、日本で生まれた、隠れキリシタンの讃美歌として伝わる「オラショ」や仏教の世界の「声明」も宗教と音楽の密接な関わりを示していると思う。 今日、その合唱団の演奏を聴いて、その技術的レベルの高さに驚いた。 しかし、やはり宗教団体所属の合唱団だけあって、レパートリーの多くがメチャメチャ宗教色が濃かったのが残念であった。 私は音楽は突き詰めていくと、パフォーマンスに走るか、精神世界の追求にはまるか、どちらかになると思う。私のフルートの先生も同じ考えをお持ちだし、私が尊敬する方々は、どちらかというと音楽を通して、パフォーマンスと言うより、精神世界の追求をされていると思う。バッハの頃の宗教音楽や、「オラショ」や「声明」は精神世界の追求の中にあるものだろう。そして、私の場合、精神世界にはまりたいタイプなので、今日の演奏会は宗教団体としてのパフォーマンスに走っているように思えてならなかった。 その証拠に、卒団する団員の代表がお母さんへの感謝の手紙を読む場面があり、そこで驚くべきことに、かなりの数のお母さん方が泣いていて、そのあとに「お母さん」の歌を披露したりしていたからだ。 純粋に歌を披露するなら、…つまり精神世界を追求するなら…あまり必要性を感じないのだが… それと、殆ど全ての曲がフォルテシモで終わる辺り、パフォーマンスの極みと言ってよいのではないかと思う。 …パフォーマンスがいけないと、決して言うつもりはないが、自分自信が、音楽=精神世界の追求と考えているので、今日の演奏会は少し違和感があったのだと思う。 …とまあ、少々偏った考えかも知れませんが、読んで下さった方々はどのようにお考えでしょうか…😅 よかったらお考えをお聞かせ願えればと思います…✨image=38190359.jpg
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