29人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
「お前ら、歴史でこんなのやったろ?」
そう言って原嶋は
黒板にでかでかとこう書いた。
『BR法』
「それって・・・殺し合いのアレっすか?」
渡の問に原嶋が答える。
「ああ、そうだ。殺し合いのアレだ。」
「じゃあ私たちこれから殺し合いをするんですか!?」
クラスがざわめく。
「殺し合い・・・?なんであたしたちがそんな事しなきゃなんないの・・・?」
ガタガタ震える千田の肩に
竜也がそっと両手をおく。
「はい、静かに。この国はかつてダメでした。そこで国の偉い人たちはこの『BR法』を考案しました。色々な中学生がこのBR法で死にました。そして日本はようやく穏やかで暮らしやすい環境となったのです。しかしそれからしばらくして、また少年犯罪が増えました。そうです、盗みとかそんなんじゃない。人殺しですよ、人殺し。そこでまた国の偉い人たちは相談し、このBR法を再考案しました。これからこのゲームの説明DVDを見てもらいます。黙って聞けよ。」
軍人の1人が
DVDをセットした。
最初のコメントを投稿しよう!