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『無理に首輪を外そうとしても、首輪が爆発するから、外そうとしないでね!そうそう、このゲーム、脱出などは不可能です!この島から出るのも禁止でぇす!なので、ゲームには積極的に参加してくださぁい♪次に、禁止エリアについて説明しまぁす♪』
こうして俺たちは
禁止エリアについての説明
使用可能な施設の説明など
全てのルール説明を聞いた。
『最後に、このバッグを1人1つずつ配ります。中には水と食料、地図とコンパス、懐中電灯にそれぞれ武器が入っていまぁす☆武器は1人1人違うものが入っています!ハンデをなくすためでぇす!!あ、女の子は困るから私物を持ってっても大丈夫だよぉ♪では、皆さんいよいよスタートですっ!!男子1番、安倍川祥吾くん。』
「・・・はい。」
祥吾は自分の鞄と
武器などが入ったバッグを持ち
この教室を後にした。
その後どんどん
男子の名前が呼ばれた。
『男子6番、工藤竜也くん。』
「美姫奈・・・。」
「竜也ぁ・・・。嫌だよぉ・・・。」
「早くしろォ!」
軍人が叫んだ。
「美姫奈・・・。」
「・・・うん、わかった。」
「じゃあな、翔。妃柴ちゃん。生きてろよ、絶対。」
千田はもう
泣き崩れていた。
そんな千田を
妃柴が優しく支えていた。
「おぅ、竜也こそ死ぬなよ。」
そうして竜也は
走って出て行った。
『男子12番、辻村翔くん。』
ついに呼ばれちまったか。
「なぁ、妃柴。俺、裏で待ってっから。来いよ。」
俺は小声で妃柴にそう告げた。
すると妃柴も小声で呟いた。
「あんたも、あたしが行く前に死なないでよ。」
「るせー、わかってるよ、じゃあな。」
俺はクラス全員に手を振り
教室を出て行った。
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