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―純side 翔が走っていった。 まぁアイツは クラスの ムードメーカーだったし みんなに好かれていたから 殺されたりは しないだろうけど・・・。 「美姫奈、工藤になんて言われたの?」 「え・・・っとね・・・校舎裏っ・・・で待って・・・る・・からって・・・・・。」 美姫奈は小さな小さな声で そう呟いた。 「そっか。」 次々と男子の名が呼ばれ 既に教室には女子しか 残ってはいなかった。 『女子1番、市川美雪ちゃん。』 「はいっ・・・。」 美雪の膝がガクガクと 震えているのがわかった。 美雪はバッグを受け取ると 「里沙ぁぁぁぁぁ!ずっと友達だからぁぁぁっ!!!」 それだけ叫んで 走っていった。 里沙に目を向けると タオルで涙を拭っていた。 どんどん人数が減っていく。
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