プロローグ

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(…………) 結局、ふられたって事だよな…… ……何でなんだろう、 何が悪かったんだろう 何で約束はしたのに 来なかったんだろう…… 誕生日プレゼントを 贈った時はあんなに 喜んでいてくれたのに…… どうして…… 会って確かめたい…… 確かめないと、梅原に今日の事 聞かれても答えられない…… でも…… 彼女に会って…… まともに話ができるのか? 来なかった理由を聞いて ……耐えられるのか? とても自信がない……、 もう、こんなに辛い思いはしたくない…… それならいっそ…… 3学期だけだ…… 3学期だけ耐えれば…… クラスメイトと 話さないように過ごせば……、 そしたらすぐに卒業だ…… それでいいんじゃないのか…… ……あっ 橘純一 「…………」 「……雪、降ってきたなぁ」 「帰ろう……。風邪引いちゃうしな」 ……あ、このプレゼント どうしよう お小遣いを貯めて買った ペアのペンダント…… 駄目だ、とても持って帰れない。 もう、見たくもない…… ゴミ箱に捨てていこう…… 寒いな……本当に…… さっさと帰ろう…… 帰って、温まらないと…… ゆっくり温まろう…… バンダナ・ピカチュン 「これが紳士の体験した悲劇です。 それでは、時間を戻します。」
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