第一話

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今日覚えた唯一のクラスメート、出席番号が一つ前であり、前の席に座る梶さんだ。 基本的に女子が苦手な俺でも話しやすくておもしろい子である。 ちなみに俺の隣は鈴島だ。 鈴島に渚の話の続きを聞かされ、やっとの思いで家に帰ると燐が当然のようにダイニングに座り、紅茶を飲みながら俺の母さんと談笑していた。 「あら、瑛太お帰り。今あんたの分も紅茶淹れるから。」 「おう。お帰り瑛太。」 「ただいま。真一は?」 「真一は俺んちで和美と宿題してた。」 真一は俺の妹で「まい」と読む。和美は燐の妹で「かずみ」ではなく「なごみ」である。 ちなみに真一は中2、和美は中3だ。
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