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僕の名前?
わからない………
僕が居るとこ?
わからない………
何でいるのか?
わからない………
でもわかることもある。
今いるのは真っ白い部屋……………
椅子も白い、机も、壁も、床も、天井も、今着てる服も、全部だ
そして………
手首には白いリング、No.001と彫ってある、なぜか頭が重たい何でだろ?
一面だけ鏡になってる壁がある。
そこに映った自分を見て頭の重さを理解した。
頭にヘルメットみたいな物がかぶさってあってコードが何本も延びて束になっている…………………もちろんヘルメットもコードも真っ白だ
目で追うと天井の中に繋がっていた
ヘルメットを取ろうとすると頭が酷く痛む
止めよう
鏡に映った自分のほかに鏡の向こう側に沢山の視線を感じる。
「僕の名前は何ですか?」
シーーーン
しばらくしてスピーカーから野太い声が帰ってくる
「君に名前はない」
「じゃあ僕の事はなんて呼ぶんですか?」
また、しばらくの沈黙の後
「君は[試験体№001]と呼ぶ」
「ここはドコなんですか?」
「…………………」
「何で僕はここにいるんですか?」
「…………………」
「何のために僕はここにいるんですか?」
「君にそれを知る権利はない、君は我々の言うとおりにしていればいい」
「…………………………………………………………………はい」
序章 完
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