6人の脱走そして1人の覚醒

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僕の名前? わからない……… 僕が居るとこ? わからない……… 何でいるのか? わからない……… でもわかることもある。 今いるのは真っ白い部屋…………… 椅子も白い、机も、壁も、床も、天井も、今着てる服も、全部だ そして……… 手首には白いリング、No.001と彫ってある、なぜか頭が重たい何でだろ? 一面だけ鏡になってる壁がある。 そこに映った自分を見て頭の重さを理解した。 頭にヘルメットみたいな物がかぶさってあってコードが何本も延びて束になっている…………………もちろんヘルメットもコードも真っ白だ 目で追うと天井の中に繋がっていた ヘルメットを取ろうとすると頭が酷く痛む 止めよう 鏡に映った自分のほかに鏡の向こう側に沢山の視線を感じる。 「僕の名前は何ですか?」 シーーーン しばらくしてスピーカーから野太い声が帰ってくる 「君に名前はない」 「じゃあ僕の事はなんて呼ぶんですか?」 また、しばらくの沈黙の後 「君は[試験体№001]と呼ぶ」 「ここはドコなんですか?」 「…………………」 「何で僕はここにいるんですか?」 「…………………」 「何のために僕はここにいるんですか?」 「君にそれを知る権利はない、君は我々の言うとおりにしていればいい」 「…………………………………………………………………はい」 序章 完
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