序章

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(…ん?目を開けてるつもりがまだ寝てんのか?…いや、起きてる筈だ。俺んちはこんなに暗く無い筈だが…) 彼はそう頭の中で呟き、体を起こし一先ずその場に座り込んだ。 (…全く見えん。) 数分は経ったであろうか、本来なら薄ぼんやりと物の輪郭が見える筈だが、それでも彼の目には黒一色しか映らなかった。
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