動き出す歯車

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僕の名前は長澤雅人、高校二年生 あの頃の僕は輝いていた…Live…その空間だけが自分を表現出来る唯一の真実だと思っていた。 事故で何もかも無くすまでは… 雅人「初めまして千葉から転校生しました長澤雅人といいます。皆さん宜しくお願いします。」 そう僕は今日からこの秋葉原高校に転校してきたんだ。 担任「席はそうだな中野の後ろでいいか」 僕は指示された席に向かい座った。 女子の後ろか…苦手だな… 昼休み僕は屋上にいた。昔しから屋上で風に当たるのが好きだった。周りを見渡してみると女の子が1人…(あれ?中野さん) 雅人「あの…同じクラスの中野さんだよね?」 (何も返事がこない) 雅人「昼食かな?一緒に食べない?」 敦海「長澤くんだっけ?あんまり私と話さない方がいいよ」 (???) 敦海「ただいま。って誰もいる訳ないか…」 私は『中野敦海』去年交通事故で両親をなくして一人きりですごしている。学費は奨学金と親が残した預金で何とかなるけど、頼れる親戚もいないためバイトをしながら生計を立てている。 (バイトまでは少し時間があるか… 今のうちに宿題をやっておこうかな)そんな事を考えていると昼休みに話しかけてきた男子の事が頭に浮かんだ 敦海「長澤雅人くんだっけ…久しぶりに学校で人と話したな」 私は久しぶりに学校で話した転校生を思い出していた。 敦海「あっ!もうバイトいかなくちゃ!」 この出会いが私の人生を180度変えることになると、この時は思いもしなかった。
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