動き出す歯車

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敦海「おはようございます」 みなみ「おはようー!あっちゃん」 敦海「おはよう!池みな」 この子は『池上みなみ』 隣のクラスで、たまたまイタリアレストラン『ルアージュ』のバイトで一緒になった。 明るい性格で客ウケも良く、こんな性格の私にもよく話しかけてくれる。 みなみ「今日は団体予約が三組だってー!憂鬱だよ~」 敦海「そうみたいだね。昨日、店長が言ってた」 みなみ「えーあっちゃん知ってたんだ…教えてくれたら良かったのに~。そしたら授業中にもっと睡眠時間を取っておいたのにー!」 敦海「私、みなみのアドレス知らないし。だいたい授業は寝るための時間じゃないでしょ?」 私は彼女どころか仕事のためのアドレス位しか入っていない みなみ「ありゃ…本当だ…じゃあ、後でアドレス交換しようね」 店長「中野さん、池上さん少し早いけどホールに出てくれないー」 敦海「はい」 みなみ「只今!」 仕事を始めてみると今日は本当に忙しかった。ここで一年近く働いているがこんなに忙しかったのは、去年のクリスマス以来だろう。最近入ったみなみには辛いかもしれない 敦子「大丈夫池みな?」 みなみ「う~頭がパンクしそう」 (ミスを起こさなければいいけど…) 客A「そこのポニーテールのお姉ちゃん」 みなみ「ほえ?私?」 客A「そう、君だよ」 みなみ「はい!ただいま」 客A「生ビール2つ!」 みなみ「かしこまりました~」 敦海「池みな、あの客かなり酔ってるみたい私が持って行くよ」 みなみ「あっちゃん、ありがとう。でも大丈夫だよ」 敦海「気をつけてね」 みなみ「OK!!」 みなみ「お客様、生ビールです」 ジョッキをテーブルに置こうとした時… みなみ「きゃっ!!」 (ガシャン) 敦海「お客様、大変申し訳ありません。お怪我はありませんでしょうか?」 ジョッキを落とした現場に駆け寄るとみなみは青ざめていた。 敦海「大丈夫?池みなは濡れたタオルを持ってきて」 小さく頷くとみなみはキッチンに走って行った。 その後、何とか事を納め無事に仕事は終わった。 (ふぅー) 着替えを済ませて外に出ると池みなが待っていた。 みなみ「あっちゃん家って方向一緒だよね?よかったら一緒に帰らないかな?」 敦海「いいけど…」
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