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綿毛が飛んだ
そして私の上を通過する
徐々に高く上がる綿毛
そんな綿毛はどこへいくのだろう
日没の空は淡く切ない
そしてまた
明日は絶えずやってくる
綿毛が消えた空を見上げた
どこまでも丸い空を
どこまでも山が描く丸い円を
ただ見つめては
寂しくなった
綿毛が消えた
私の上からいなくなった
次は誰の元へ飛ぶ
次は何の元へ着く
儚い一日を日没に唱えば
行く宛を知らない綿毛に出会った
そんな私も
また行く宛を知らず
ただ日没と共に明日へ向かう
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