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『よろしくねー舞花ちゃん
おれは大樹でいいから』
大樹は笑顔で舞花に言う。
「分かりました
大樹さん
亞木さんは亞木さんでいいですか?」
「好きに呼べ」
ぶっきらぼうに答えた武人をからかうように大樹が口を開く。
『じゃあ僕今度からたー君って呼ぼうかな』
「消すぞテメー」
『冗談、冗談だよ
そんなマジで死ねみたいな目でみないで
もう死んでるから』
「俺が考えてんのは殺しじゃねえ。消滅だ」
超無表情で言ってのけた武人に大樹はすぐさま謝った。
「それから雪代」
「はい?」
「お前ここに住め」
「え?」
「決定だ」
「ちょっちょっと待ってください!
そんないきなり決められても!」
「安心しろ。餓鬼に手ぇ出す趣味はねえ」
「いえ、私が言いたいのは……」
「何だ?襲われたかったのか?」
「違います!私の話を聞いてください!」
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