生活のため

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「何だ?」 「いきなり住めと言われてもその……色々と……」 「準備なら今からしろ 荷物持って来たら前に居た家なら売り払え、マンションならまあ出ればそれでいい」 「家は売れません!!」 「一軒家か…… だが、住まない家に何の意味がある?」 「あの家は……私の両親との大切な思い出が一杯あるんです 思い出の品もいっぱいありますし…… あの家は……」 「……好きにしろ ここの家賃と食事代、水道代、電気代なんかはお前の給金から引くからな」 「え!? そこらへんもですか!?」 『舞花ちゃん、こいつのがめつさは凄まじいから、諦めた方がいいよ まあ、生活に困らないことは保障するから』 大樹の言葉を聞いても舞花は色々不安だった。 とりあえずこうして舞花と武人と大樹の共同生活が始まった。
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