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「あっもうバイトの方一人採用されてたんですね」
と言った舞花の言葉に黒髪の男性も拭き掃除をしていた茶髪の男性も目を丸くした。
『お嬢さん僕が見えるの!?』
茶髪の男性は雑巾を片手に舞花に詰め寄る。
「あれ……もしかして幽霊の方でしたか?
すみません、あまりに姿がハッキリされている物でしたから生きてらっしゃる方だとばかり……」
至って普通に霊と会話をする舞花を見て、黒髪の男性が大声で笑った。
「まさか霊感がある奴だったとはな……」
男性は小さく笑いながら舞花を見る。
「そいつはいいな
霊感っつースキルもプラス要素にしてやる
おら!さっさと材料買って来い!
千円ぱくって逃げたりしやがったら地の果てまで追いかけて有り金全部絞り取ってやっからな!」
茶髪の男が机の上に置かれていた千円を手にとり、舞花に差し出した。
『武人マジでやるから馬鹿な真似はしないようにね』
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