生活のため

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苦笑しながら言う茶髪の男性に向かって舞花は笑う。 「大丈夫です!絶対美味しいオムライスを出来るだけ節約して作りますから!約束します!私は出来ない約束はしません! 破った約束も一つもありませんから」 千円を受け取った舞花は「お借りします」と言って事務所を出た。 『中々いい感じの子だったね』 「俺が求めてんのは技術だけだ 後はヤローだろーがババアだろーが関係ねぇ」 そんな事を言っていた時、足音が戻って来た。 ガチャリとドアが開き、舞花が顔を出す。 「すみません!調味料もですか?」 「ああ」 「それからオムライスの具材は挽き肉、玉ねぎ、人参、ピーマンにしたいんですが大丈夫ですか?」 「ピーマンは抜け。人参は生は却下だ。それから飾りなどはいらん」 「パセリとかはなしですね。半熟は大丈夫ですか?」 「好物だ」 「分かりました!半熟卵のフワトロオムライスにしますね!」
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