生活のため

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行って来ます。と言って舞花は出て行った。 『……あの子武人の子供っぽい味覚に全然突っ込まないね』 「デザートのプリンを言い忘れた……」 『そんないかつい顔しといてプリンなんて……』 「食べ物と顔は関係ねぇだろ 美味いもんは美味いんだ」 『まぁね』 それから数時間が経過したが、舞花は帰って来なかった。 「あのアマ……金持ち逃げしやがったのか?」 武人の額に青筋が浮く。 『武人と違って千円程度を持ち逃げするような子じゃないと思うよ ……何かに巻き込まれたのかも知れない 僕ちょっと行って来るよ』 「金パクろうとしてやがったら首に縄つけてでも連れて帰って来い」 『僕は武人程鬼畜じゃないから……』 そんな事を言いながら事務所を出ようとしたが、目の前でドアが開いた。 幽体のためすり抜けたので問題はないと言えば問題はないが、驚いた。 「すみません!遅くなりました!」
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