生活のため

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「おせぇ!!仕事が遅いっつーのは減点だ!」 「すみません!材料がそれぞれ安い店回ってたので遅くなりました……」 様々な買い物袋片手に、お釣りと共に差し出された多くのレシート。 それを見て武人は驚く。 「合計四百円にもなってねぇ……」 「流石に調味料があって少しあれでしたが、オムライスの材料費だけなら百円ちょっとですよ」 ニコニコと笑っている舞花。 「ほお……中々のもんじゃねえか 遅れた分の減点はなしにしてやらぁ」 「本当ですか!?ありがとうございます! では台所お借りしますね」 舞花は材料を持って奥に行く。 『台所に案内してあげる』 「ありがとうございます」 そして舞花は数十分の時間をかけ、オムライスを完成させた。 「お待たせしました」 皿に乗せたオムライスを武人の前に置く。 スプーンとともにケチャップも置く。 「お好みでおかけください」
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