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ある日、兄宛てに一本の電話がなりました。
電話は兄の友人で、S君からでした
S「兄ちゃんに早急に伝えたい事があるんだけど、なんとかならないかい」
兄は当時、定時制の高校に通っていて、ちょうど学校の時間でした。
母は仕事からまだ帰って来てなかったので、とりあえず学校に電話しようと思ったのです
が、何を思ったのか、直接行った方が早いと、トンチンカンな発想で学校まで行きました。
学校は意外に近く、歩いて5分程の距離です。
学校まで走って、校舎に入ったのですが、職員室が何処にあるか分からない(当たり前)
仕方なく玄関の大鏡の前に居たおねえさんに聞いたら2階と言うので、まず職員室に行きました。途中大きなチャイムが鳴ったのにビックリした記憶があります。
先生が
「君は誰だ?何故ここに?親は?」
と不思議そうに聞いてきました(当然)
弟と告げ、急用があるから連絡が欲しいと兄の友人が言っているので、それを伝えてほしいと言ったら、兄が後ろから声を掛けてきました。つーか叩かれました(笑)
兄に連絡の事を伝え、帰ろうとした時に、兄の学校の友人達に囲まれ、遊んでもらいました♪
帰るときに、兄友人が…
「正面玄関に霊がでるんだってさぁ」
と言うので兄が
「見てみたいなぁ。ちび(僕の事)おまえ昔から変だから(心霊体験の事)見えるんじゃね?」
僕は
「見えなかったよ。職員室に行く時だっておねえさんが居ただけだよ。」
兄・兄友人「…」
僕「だから職員室が分かったから…」
兄「よし。帰れ。」
と、犬扱いで帰されました(笑)
後日聞いたのですが、僕が校舎に着いた頃は授業中で、生徒は外に出ていなかった事、全日制と定時制校舎は別々で互いに立入禁止である事。
よく思い出すと、おねえさんは鏡の奥に居た…
おねえさんに教えてもらった後に、大きなチャイムが鳴り、休み時間になったから、兄が現れた。
どんな顔だったと聞かれ、思い出そうとしても、思い出せず、ただ綺麗な人だったという印象が残ってます。
あの学校で有名な大鏡。見た人は皆「綺麗な人」と言うそうです…
追記…
その後、兄友人からホラー坊主と言われたのがショックでした(笑)
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