密告

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僕がはじめて付き合った彼女に関わる話です。 いきなり僕が高校の時の話になります(笑) 当時セイコーマートで働いていた僕は、バックヤード(倉庫)に居た性別不明の幽霊に遭遇しました。その幽霊は霧状でした。 ポテトチップを取ろうとすると、手を掴んできたり、発注してると肩を触ってきたり、ジュース補充してると、扉を閉めてきたりと、まぁヤンチャばっかりする幽霊でしたわ(笑) その頃には幽霊に慣れてきまして、ビックリするけど、平静は保つ事が出来る様になりました。 彼女はそのセイコーマートで知り合い、付き合ったのですが、幽霊は付き合った頃から僕にちょっかいを出すようになりました。 ある日、幽霊が奥にじっと座り込む様に動かなくなりました。 不思議だったのですが、特に気にしないで仕事をしていました。 しかし、彼女も日を追う事に元気が無くなっていったのです。 おかしい… 幽霊もあの日からずっと動かなかったので、何か関係しているのではと思い、側に行ってみました。 すると、頭の中に毎日パンを運びにくる兄さんと彼女が車に乗っている映像が流れたのです。 意味わかりませんねぇ~ 彼女に話したら、笑っていたので、僕は気のせいかなと思う様にしたのですが、そんな都合の良い頭ではなく(笑) だけど、気にしてないそぶりで仕事をしていました。バイトが終わって彼女と座って話をしていたら 「さっきの話なんだけど…」 と言う具合で、僕に内緒で二人で遊びに行った事。告白された事。キスした事。洗いざらい話だしたのです。 「ごめんなさい…」 と言われ、なんかわからないが、彼女じゃなく、パン運びの兄さんに憤怒した記憶があります。 次の日から幽霊は元気になり、彼女も胸の仕えが取れたのか、次第に元気になっていきました。 え?パン運びの兄さん?本部に電話して問題にしてやりましたよ…。その後すぐに兄さんからおじさんになったので、後は知りません(笑) あ、幽霊は僕が辞める時まで元気でいてくれました。 最後まで正体がわからなかったなぁ…
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