一人が怖い

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足元に人の気配を感じたのです。僕の部屋はパイプベットで頭は押し入れ、足の方向にはパソコンデスクがありました。 母がパソコン? と思ったのですが、母はパソコン等やりません。 誰だ? と思った時に、スーッと動いたのです。 僕は目だけ動いたので、その動きを追ってみると、部屋中央にある部屋灯の真下に移動したのです。 この時に気付いたのですが、実家の部屋灯はパルック等の、消した後でも薄らと光る電灯ではないのに、電灯が緑色…赤色…青色…と変化していっているのです。 そして、真下にいる物体を見た瞬間、物体がオカッパ頭のオーバーオールを着た小学生くらいの女の子になったのです。 女の子は真っ直ぐ前を見ていました。 そして、その目が勢いよく僕を凝視したのです。 その瞬間、頭の中に、兄の元彼女が言っていた交通事故の話が蘇り、事件現場のイメージが映ったのです。 バスは停車していて、歩道には頭から血を流して倒れている女の子。取り囲んむ様に周りに人が集まってきて、騒いでいる大人達。 そして、その光景を見つめる女の子。 見つめる女の子は、倒れている女の子でした。 服装は同じ、オカッパ頭のオーバーオール。 女の子の顔は無表情でした。 そのイメージから現実に戻ると、電灯が激しく色が変わり、女の子を照らし続けました。 僕は、最強に恐くなったので、声を張り上げ叫びました。 「お母さん!!!!!!!!」 ※笑うところ(笑) その瞬間、部屋の電気は普通について、テレビもつきました。 母さんが、どうしたの?と部屋に入ってきたので、説明しようとしたのですが、先に感じたのか、居間で寝るよう言われました。 次の日、仏壇の前で数時間程、お経を挙げたところ、僕の部屋から出ていく姿のイメージが出来たので、部屋を見てみると、とても空気が綺麗になり、恐さが少しも感じられませんでした。 恐らく、自分が死んだ事に気付き、助けを求めてきたのではと、母が言っていました。 あの目… 奥が見えない、テカりが無い黒いボタンの様な、光を一切受けない死人の目 今でも一人が恐い時があります。あの夜から… 追伸 母いわく、向いていた方向が仏壇だったが、仏壇の側に行けないでいる時に僕が目の前にいたから訴えたかったのではとの事でした。 霊にも色々あると母は言っていました。
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