始まりの時

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春麗らかなある日… ピピピピピピ…… 「だぁぁぁっ!うるせぇぇぇぇ!!!」 ピぴっ…ガシャン ピーーー…… 「あっ…またやっちまった…」 彼の手から出た稲妻が見事目覚まし時計に直撃、大破と言う結果になってしまった。 「くそぉ…何個目だよぉ…」 と軽く涙目になっている少年の面影を残す青年こそ、この物語の主人公、天津蒼牙である。 「さすがにもう買うのは嫌だしな…はぁ~直るかなこれ…」 と修理を開始 30分後… 「直ったぁぁぁ!!どうなるかと思ったけど人間なんとかなるなぁ~」 と感慨に更けっているが、目覚ましが鳴ったと言うことは都合良く休日でもなくれっきとした平日であり、30分も時間を潰したと言うことはつまり… 「今何時かな~♪って……………………遅刻だぁぁぁあぁぁあ!!!!!」 急いで着替えて、階段を降りていく蒼牙。 ちなみに蒼牙はいつも結構ギリギリに登校するので、この時点で遅刻は決定している。 「母さん!何で起こしに来てくれないのさ!」
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