始まりの時

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「あっ!蒼君おはよっ!」 この幼馴染みのような感じで挨拶をしたのが蒼牙の母、天津凛だ。 髪型は茶色のポニーテールで、身長は150㎝程でとても綺麗な容姿で色っぽい。 スタイル抜群でグラマーな体をもつ女性としてかなり他の母親より美しく自慢な母なのだが……とにかくマイペースで蒼牙が文句を言っているのにも関わらずのんびりと挨拶を交わす程である。 「あっ今からご飯作るね~♪」 「いらないよっ!もう遅刻だからっ!」 「えっ…!蒼君私の作るご飯嫌なの…?」 と涙目になる凛。 「あぁっ!?泣かないで母さん!母さんの作るご飯は嫌じゃないけど時間がなくて食べられないだけだからっ!ねっ!?」 焦る蒼牙、実は少しマザコンとまではいかないが母親に甘い。 「ほんとぉ?嫌じゃない?」 「うん!嫌じゃない、嫌じゃないよ!」 「良かったぁ~もう蒼君大好きっ!」 抱きつく凛、慌てる蒼牙。蒼牙はかなりの純情なので母親とはいえ見た目は綺麗なお姉さんなので… 「母さん離れてっ!!!!」 慌てて凛を引き剥がす蒼牙 悲しい顔をする凛 「えっ…やっぱりお母さんのこと嫌いなのね…?」 「違うよっ!そうじゃなくてっ!えっと、あの、なんていうか、その…」 「ふぇぇぇん!!やっぱりお母さんのこと嫌いなのねー!!」 泣き出す凛、そこで何者かの影が… 「誰だー!!!凛を泣かした大馬鹿野郎はー!!!」
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