第一章、姫と鵺

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商店街の道を一気に駆け抜ける。 学校から遠い為おかげであの場所に着く頃には夜になりかけた。 私の一番のお気に入りの場所…それは古びた神社。 息を切らしながら社の中に入りすぐ扉を閉める。 「はあ…」 一気に安心感と開放感したようにその場で崩れ落ちる。 ここは唯一の私の居場所 小さい頃から逃げるときはいつもここにこもってた 辺りも小さい頃に遊んでいたおもちゃが転がっている。 そっと目の前にあった子供用のピアノに手を伸ばす。 ポーンと音はなる 「はあ…」 私はもう一度ため息をした。 「…生きてるのに疲れた 私なんか生きてても価値ないんだよね。」 ポタポタとピアノに雫が垂れた。 今の思考はどうやって死ねばいいか… 私が死んでも悲しく泣いてくれる人いないしむしろ私と云う存在を忘れるだけだと思う。 なら、せめて最期を迎えるならこの神社で逝きたい。 神様が私を連れて迎れてくれるはず 神社の裏は日の当たらない枯れた樹があるそこで首を吊れば誰にも止められるはしない でも、その前に… 私はその場に横たわる。 さっきから微かに鈴の音が響いてる。 まるで近くにあるようで だけど、その音色は私は夢へと誘うように心地よく いつの間にか、夢へと堕ちて行った。 、
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