とある病室での日常

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黒髪少年ことこの町を恐怖で支配している秩序の雲雀恭弥が読書をし始めようとしたところ、こんこん『お注射の時間です』 と言い先ほどのツインテールナースが雲雀の個室へとやってきた。 『やぁ』 雲雀が微笑を浮かべながら 腕を差し出す。 『すぐ暴れるんだから、ここは病院よ?患者さん増やしちゃうなんておかしいじゃない』 と言いながらナースは腕に消毒をして『少しチクッとするからね』と言うと注射をし終え、椅子に腰かける。 『風紀を乱すあいつらが悪いんだよ…ところでリナリー今日の勤務はこれで終わりかい?』 ツインテールナースの名はリナリーというらしい。アジア系の整った顔立ちで雲雀よりも一つ年上である。 『えぇ…でもなんで?』 『丁度よかった。僕は少し寝るからいつもの頼むよ』 雲雀は少しベッドからずれてリナリーが入れるスペースを作り ぽんぽんとベッドをたたき、おいでと言った。
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