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『中身入ってねーって事かよ!?』
『ひょっとしたらかすかに残ってた酢昆布のかけらが成長して食べれるかもしれな『なわけねーだろ!』
『もっともアル』
ぐうー
静かになった公園に少女の腹の音が虚しく響く…
『もう三日も食べてないアル。お腹と背中がメンチきりあって悲鳴をあげているアル…ニコチン野郎奢るヨロシ!』
『それが人にもの頼む態度か! 誰がテメーなんかに奢るか!』
今度は少女が獄寺に抱きついて 奢れ奢れと懇願する。
『だっ、ひっつくんじゃねー。 』
『男の癖にケチケチするんじゃねーヨ!小っせぇ男だな』
『悪かったな!なんとでもいいやがれ!』
あくまでも少女は獄寺から離れようとしない
『デートアルよ、デート!デートしてやるから私に奢るヨロシ!』
『なぁーにがデートだ気持ち悪ィんだよ!』
少女は獄寺の身体を気を上るように這い上がり、その小さな頭をうめて首筋にキスマークをつけるように強く口付けた。
『なっ//テメー何してやがる!!』
少女は顔色一つ変えず
『キスしてやったんだから奢るヨロシ』
と言って顔を赤らめている彼の手を引いて『何いつまでもつったってるアルか!?レディーを 待たせるんじゃないアル』と言いながら彼をずるずるとひきずりながらデートへと足を進めた。
『じ、自分で歩けるから離せ!』
☆お わ り
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