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『…無反応かコノヤロー!普通ここは引き留めるダローが!そしてなんか甘い展開になるんじゃないアルか!?』
『ふぅんそんな事期待してたんだ…』
『ふぅんじゃないアル!』
うっすら涙目になってしまう。
『そんなに構って欲しいの?』
『…』
雲雀がようやく資料から目をあげて神楽の方に歩み寄る。
『僕のことが好きでしょうがないんだね…君は』
ニヤリと笑って神楽をゆっくり壁に追い込んでゆく…
『な、何するつもりアルか!?//』
『甘い展開になりたかったんだろう?答えなよ、君は僕の事好きなんだよね?』
じわじわと顔を近づけ、耳元で囁く。
さっきまでの威勢はどうしたのか、神楽は顔を真っ赤にして『んなわけねーダロ!自意識過剰かお前!』と言うと雲雀は再び 神楽と目を合わせ落ち込んでしまったような哀しい瞳を神楽の瞳に移した。
傷付けてしまったのだろうか? そう思い、背を向ける雲雀に『じょ、冗談アルヨ!なにムキになってるアル!お前らしくないヨ!』
雲雀は足を止めて『じゃあ君は僕の事好き?』と聞いた。
『あっ、当たり前アル!大好きアルよ!恭弥!』
すると雲雀はくるりと振り替えって『ふぅん…じゃあ一緒に帰ろうか』ニヤリと笑いながら言った。
『え?でも仕事はいいアルか?』
『あぁ、いいよ別に』
もしやと思い先ほど目をとおしていたかのように見えた資料を見るとなにも書いていないただの白紙だった。
神楽は顔を真っ赤にして『お前ハメやがったなコノヤロー!許さないアル!』と叫ぶ。
『早くしないと店閉まっちゃうよ。』
『キャッホー!奢りアルか?』
『感謝しなよ』
『恭弥大好きアルー!』
☆END
二人にしてみればいつものこと
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