今はまだ

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少女は一端手を止め真剣な眼差しを少年にむける。 『獄寺君は他人なんかじゃないわ!そんな寂しいこと言わないでよ』 ほんのりその瞳には涙を浮かべている。 少年は少し驚いたがすぐに落ち着いて冷静に『じゃあなんなんだよ?』と問うた。 『獄寺君は…獄寺君は私にとって弟みたいな存在よ』 『テメー人を馬鹿にしてんのか、俺は下に見られるのが嫌いなんだよ』 テーブルを叩いて少年は立ち上がる。 今度は少女が冷静で 『だって私は16獄寺君は14で私の方が2つ上のお姉さんなのよ!』 『俺はもう大人だ!ガキじゃねーんだよ』 『そうやってすぐムキになっちゃうのが子供の証拠よ!』 『お前のそうやってすぐ泣くところもまだまだガキな証拠だ!』 男は子供に見られることを嫌う 獄寺にはその考えが特別強い。 誰かに子供だと思われたくない 特に密かに想いを寄せているこの少女リナリーには… 実質リナリーの方が年上でも彼女の前では頼れる年上の大人の男でいたい この少女は何もわかっていない
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