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そしてリナリーに口付けをしようとした
が、ガっつ
歯がぶつかってしまった。
『プッ…あはははは』
『チッ…わ、笑ってんじゃねー』
少年が顔を真っ赤にして頬をポリポリとかく
『もう、ムード台無し…でもびっくりしたわよ。獄寺君が大人なのはわかったわ』
『…だから』
頭にクエスチョンマークを浮かべ、なぁに?と彼女が聞き返す
すると少年は今度はちゃんと聞こえるような大きさで『初めて会ったときからお前のこと好きだったんだよ…だからお前には弟とかじゃなくて…ちゃんと男としてみて貰いてぇーんだよ』と目をそらしながら言った。
彼女はクスリと微笑んでから少年の傍によると手を少年の頬にあてるとまだ顔を火照らせている少年の唇へちゅっとリップ音をたてながらそっと口付けた。
『お、お前なんで//』
『私も好きだからよ隼人のこと…確かに年下だし、すぐに怒るし一人じゃ料理も作れないけど…だけど私は不器用な隼人が大好き。…今はまだ私を頼ってほしいわ。そしてもう少し時が経ったら今度は私が隼人の背中に寄りかかりたい…』
そしてそれじゃダメかな?と言い足した。
『///俺が大人になるまで…だかんな。それ以降の姉貴顔は認めねぇ』
『もう…可愛くないんだから。』
朝目覚めるとキッチンから朝ごはんらしい臭いがただよってきて彼女が優しく少年に口付けた。
『おはよう』
☆お わ り
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