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帰り道途中、指小僧と共にcafe BAR『y'S』で下ろしてもらった。
カランコロ~ン
『チュース!あれ?誰もいねえじゃん!?』
珍しくBGMすら流れていない中、とりあえずカウンターのストゥールに二人腰を下ろした。
しばらくすると、店の奥から騒々しくマスターが出てきた。
『ぉお、わりぃわりぃ、ちょっとお前ら手伝ってくれ。』
そう言ってマスターは奥から段ボールに梱包された機材を指差した。
『これってTechnicsのデジタル ターンテーブル!?』
『ぉお。知人のセレクターから格安で譲り受けたのよ!これを従来のアナログミキサーと合わせりゃ完璧!よし、ここに置いてくれ。』
新しいターンテーブルをミキサーとサウンドシステムに組み合わせ、マスターはAlaineの新作CDをかけた。
『ぅん、やっぱり高音が広がるなぁ~。』
『マスター!それより俺たち腹ペコなんだよ~。』
俺はホットドックプレート、指小僧がオムライスを注文し、食後にアイス カフェオレはマスターが奢ってくれた。
その間もずっとミキサーをイジりながらマスターのダンスホール レゲエのうんちくを聞かされていた。
カランコロ~ン
来客鈴の音の方に顔を向けると、5人組がガヤガヤと入ってきた。
『ハイ、いらっしゃ~い』
揃いの黒いロンTに背中に『High-Light Up!』とバックプリントが施されている。
『あ、一茶クン指クン!チュ~ッス!』
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